top of page

対談企画 第二回


対談企画第二回目のゲストは、土井健雄さん!

多田とは、古くからの音楽仲間であり、尊敬するパーカッショニスト。

二人はいつも、スタジオに入ってすぐに音合わせ。じっくり話をした事がないとの事。なんじゃそれ?!ってな事で、今回のゲストは土井んに決まりました♪

 当日は、京都の山科にある「再会」という老舗カフェにお邪魔して、2人の会話は放課後の寄り道的な雰囲気で、ほんわかはじまりました。気が付けば、数時間たっていてビックリしたぐらいです(笑)

カフェの雰囲気は落ち着いていて、店内にクラッシック音楽が常に流れる大人なムード、料理も美味しかった!手作りクッキーなど販売もしていて、クッキーもかわいいラッピング、女子ウケ間違いないお店です。デートにいいかも!おすすめは、ビーフシチューとの事で、早速オーダー

流石おすすめだけあって、野菜は大き目でゴロゴロしていてお肉も、とろとろの食べごたえのあるサイズ感。もう一度行きたくなるお店です。

是非近くに行かれた際は、寄り道する価値ありです。

フォトアルバムへ、写真載せてますので、良かったら見てください♪

カツサンドおいしそうでした。(土井さんオーダー)多田は、カツカレー。こっそり多田は一人だけ、タルトをオーダーして食べてました(笑)

 本題に入らなければ。

 

始めに

記事にする事を、最初からお二人は無視!

ただただ、思い出話と、共通の知人の話と、男子特有の過去の悪さの話など炸裂!その中でも、亀岡(二人とも住んでた事がある土地なので)盛り上がりすぎて約40分も経過してから気がつきましたが、ほとんど多田が話して、土井さんが質問をして会話が進行していました。

 この部分も記事にしようかと思ったのですが、個人情報満載なのと、亀岡のボーリング場がどこにあったかとか・・・

誰が興味あんねん!?

 あまり自慢できないエピソードが多すぎて書けないのでばっさりカットしまーーす。

  一つだけ前半の会話で紹介できるのは、最近多田は、小坂 忠のLIVEを見に行った事を、土井さんにお話ししてました。

では、そろそろ進行の交代をする所から書きます♪

 

二人の出会い

多田「土井さん、僕の話ばっかりききますやん!」

土井氏「ほんまやな、おれインタビュアーなれるかな?!」

(いや、ほんまに多田しっかりして!土井さんの話を書きたい!紹介したいんです!スタッフの嘆き・・・)

多田「そろそろ、本編にいきましょうか?」

(多田!やればできる子!)

多田「僕たちの出合いって、いつでしたっけ?小松哲也きっかけでしたよね?」

土井氏「そうそう、小松君とやったLIVEで知り合った。」

(小松さんとは、シンガーソングライター HP 

活動拠点は京都!多田とは古くの音楽仲間であり、元バンドメンバー。

小松さんの存在が無ければ二人は出会ってなかったので、ご紹介しました。)

土井氏「小松君と知り合ったのも、セッションしていたヴォーカリストの紹介で出会ったわ。

で、当時小松くんとバンド活動していた 多田君に出会う事になるねんけど・・

最初、出会った頃 俺より年上かと思ったわ!小松君に意見をしまくってる所何回も見たし、変に貫禄ある容姿やし(笑)俺、学生の時 こんな奴同じクラスやったら嫌やわ~がたいでかいし、態度も・・・(笑)」

多田「僕、ほとんど学生の頃からこの体型なんですよね(笑)」

土井氏「嫌やわ~、同じクラスいたら~。

そうそう最初絡んだ時、どこか外国の留学生かと思ってたわ。」(笑)

多田「ボク、バ、ナ、ナ、ソダテテマスッ!」

(かたことで話す多田は、お姉ちゃんの店でウケルらしい。。。デス)

多田「ちょっとの間でしたけど、土井さんともう一人パーカッション加入して、ダブルパーカッションでLIVEしましたよね。」

土井氏「やってたやってた。ピアノの人、えーーーー名前なんやったけ??ん?懐かしいな。」

(多田と土井さん、そして小松さんの加入していたバンドは、ブルースが強めのポップスで60年代の古臭い音と、リズムの取り方に拘っていたバンドだったそうです。ピアノ担当の女性は、手作り唐揚げが美味しかったと、当時を懐かしむ二人の姿・・・

ここから、ミュージシャンってどうなの?人に言葉を伝えるって・・・と会話は流れていきます。)

 

ミュージシャンって?

土井氏「よしあき君は、今一人で活動してるわけやろ?シンガーソングライターってどんな感じ?」

多田「バンドやってた頃は、デメリットもメリットも合わせ持ってますが、一人でするのって、すべて自分次第ですね。誰のせいにもできないですしね。」

土井氏「そうそう、だから僕は、小松くんも、よしあき君も尊敬するわ。 最近、作詞作曲するようになって思うのは、世にCDとか作って発表するって事はすごく勇気のいる事だし。すごいわ!!作詞とか、、日記見られるのと一緒だし。で、LIVEで歌うわけやろ?」

多田「LIVEとか、丸裸でやってる感じはありますよ。極端な表現ですけど。」

土井氏「人の曲を聞いて、よくそんな言葉思いつくなっとか、いい言葉とか曲を聞くと感動するし、

俺もそっち側に行きたいな~と思って、作詞作曲始めてん。言葉ってワン・センテンスでグット心をゆさぶったりそこに、いい曲乗せれたら記憶に残るし、すごい事だと思って。

 誰かひとりでも、心にささる楽曲ができたらと思ってるねんけど。自己満足を押し付ける様やけど、、

 仕事だったら、自信のある物しか提供したらダメでしょ?お金もらうし。商品を渡してお客さんに満足してもらう所まで責任もたないといけないし。

そう思うと、俺が自信をつけないといけない。だから、出来た曲も、封印してしまったりして世に出せない。これで100%だって曲を作りたいねんけどまだ道途中かな。

 俺の性格的に、あんまり自己主張がないねん(笑)受け入れる側だし。俺はこうしたいんだ!って主張をバンドメンバーに話す事なんて無いし、どちらかと言うと、『土井さん、こうして欲しい』とか言われる事の方が受入やすい。」

(多田は、静かにコーヒーを飲みながら、土井さんの話を聞き入ってました。)

多田「それが武器ちがいます?自己主張が強いのもね、どうかと思いますよ(笑)」

(おいおい、多田は自己主張の代表!)

土井氏「そうかな?」

多田「いい言葉(歌詞)浮かばない、曲ができない事もありますよ。でも、その時出来た曲って、その時の感情で、今の自分を認める事も大事だし、それが今の自己ベストかもしれない、いちいち完璧を求めて、出来た曲をゴミ箱に捨てていくのは勿体ない様な気がするし、その時感じた事が自己ベストじゃないのかな?ゴミ箱に捨てると、自分を否定してるって言うかね・僕のスタイルは自分に正直かな、曲作る時は」

土井氏「今の自分を認めるって言うけど。楽曲を他人から否定されたら?」

多田「ま~悔しいですね」

土井氏「悔しいやんな。嫌やんな?」

多田「曲を否定されると、僕自身も否定されてるような気になりますよね。。。」

土井氏「そんなん聞くと臆病になってしまうねん・・」

(ミュージシャンとは、表現者であり作詞・作曲は、作り手のマスターベーションだと思います。

受け取り手も、様々な作品をみて気に入った物を聞くので、

土井さんも、多田もどんどん作品生んじゃって下さい!!

土井さんの作品楽しみに待ってます♪)

 

趣味は一人旅

多田「そー言えば土井さん、一人旅すきでしたよね~」

土井氏「そうそう、年に1回は旅行してたな。。

 結婚する以前は、良く一人旅に行ってたよ。

  今の仕事(土井さんは表具師です。後ほど詳しく書きます)

 修行期間が6年間あって、修業が終わってから一人修学旅行してん。(笑)

初めての一人旅は10万円握りしめて、那覇まで行って適当にバスに乗って適当な駅で降りて

そんな当てもない旅に行った。

 旅に出た理由があって、もし一人で一カ月生きていけたら、自信につながるし、人として成長できるかと思って。

 実は一人旅するまでは、旅行友達がいてね、そいつと富士山行ったりあちこち行ったな~。

その友人が若くして亡くなってね。。。

 そんな事もあって、一人旅だけど、亡くなった友達とも一緒に旅している感じかな。

沖縄本島に行って、ボンゴって楽器を持って旅に出てたから、路上ミュージシャンとセッションしたり、現地の人にごはん奢ってもらったり、ドライブ連れていってもらったり

そんな28才一人旅。

沖縄 宮古島 石垣島 竹富島 一か月間 いろいろ行ったよ。

そのあと、 屋久島 奄美大島 よしあき君も去年行った、加計呂麻島も行ったよ!

長崎の五島列島も行った。なんか、島好きみたい。島も南の方限定で(笑)

多田「加計呂麻先輩!」

では、ここで 加計呂麻レゲエ♪

「加計呂麻レゲエ」シーガン山下@ASIVI 2010.6.27

(ここから、多田の昨年旅した話に切り替わりますが、音楽話に繋がっていきます)

 

アーティストのプライド

多田「僕、去年旅した時に、加計呂麻島も勿論良かったんですが、印象に残ってるのが、奄美大島にある田中一村美術館なんですけど、土井さん行きました?」

土井氏「田中一村、名前だけ知ってる。美術館行ってないわ。」

多田「奄美大島で最後を迎えた画家なんですけど、田中一村が友人に宛てた手紙を読んで、一人で感動したんですよ。。。

~「絵かきは、わがまま勝手に描くところに、絵かきの値打ちがあるので、もしお客様の鼻息をうかがって描くようになったときは、それは生活の為の奴隷に転落したものと信じます。勝手気ままに描いたものが、偶然にも見る人の気持ちと一致することも稀にはある。それでよろしいかと思います。その為に絵かきが生活に窮したとしても致し方ないことでしょう」~

ミュージシャンとか芸術に携わるひとなら、こういう部分は大事で、僕は、この気持ちを持っていたいと思いました。」

土井氏「多田君は、アーティースト肌やな!わかるけど、俺は、やっぱり周りの評価が気になるわ~。人の意見もちゃんと聞くし、音が良くなるなら表現も変えていかないといけないしね。調和の方を大事にしてしまうわ。」

多田「やっぱり、音楽するにあたって、ストイックにやりたいかな。やる以上は。自分に嘘つけないしね。」

土井氏「音楽している時は、やっぱりメンバーとは対等でいたいし、楽しんでやりたい。日頃、ストレス溜まってて、音楽する時ぐらいは、楽しみたいな。。よしあき君とバンドしてた時は、言うタイプの熱が高い多田色にそまる事は無いように、一歩引いて見てた所あるわ。でも、結局多田君とは、ぶつかる事なかったけど、ただ、ほかのメンバーには厳しかったよね?!(笑)」

多田「僕は言うタイプですね、確かにそんな事もありましたね(笑)土井さんとは、言葉に出さなくても、音で会話できてたと思うから言う事何にもなかったと思います(笑)」

(かっこいい!?音で会話してるって! 凡人には解らない事がありますね~。

  ここで、田中一村 について。

日本のゴーギャンと呼ばれているほど、日本を代表する画家です。

 詳しくはこちらをクリック。あの東山魁夷と同期です。しかしながら、田中一村は、没後に作品が世に出る為、生前はかなりの苦労をされて絵を描き続けた生涯。ストイックに絵と向き合う人生に脱帽です)

 

仕事について

多田「美術と言えば、土井さんの仕事もそうですね。表具師の話聞きたいです」

土井氏「掛け軸とか額とかの縁を飾る仕事なんです。お客さんが、書道を書いて

その作品を、より引き立てる飾りをする仕事かな。

 言葉の意味と、表装を合わせる。『落ち葉』って書いてる書に ピンクはあかんやろ?

それを落ち葉っぽい色に合わせて作品を際立たせる。そんな仕事。

土井表具店は僕で、四代目なんよ。

多田「ボンですね!ボンボンボンのボン!」(笑)

土井氏「ちゃうちゃう。皆そんなん言うねん4代目とか言ったら。。おじいちゃん(2代目)の時に戦争とかもあって、表具店だけでは生計が成り立たない時期もあり、おばあちゃんが石炭堀に行ったりして、終戦後なんて材料もないし、表装を依頼するお客さんもいないしね2代目でかなり苦労したって聞いてる。次の代、俺の親父は、頑張って頑張って表具店を立て直して、現在まで続いてる。

親父は、顔面神経痛になるぐらい頑張ってたし、その反面、職人気質が強すぎて、イライラしてたり機嫌悪かったりしている姿みて育ったから。あっ、家では俺もそんな感じかもしれない。。。ストイックに仕事して嫁にキツイこと言ってる所あるかも。。」

多田「そうなんですか?以外ですね。。でも、職人気質は大事やと思います。こだわりとか・・」

土井氏「やっぱり、身近にいる家族って、申し訳ないけど素直に甘えれるやろ。。その分、感情表現も露骨に出てしまうしね。そうやね、家族に甘えてるわ!」

多田「甘えれる存在がそばいたら、わがままになって当たり前ですよ。家族だし。そうそう、話飛びますけど。土井表具店の看板 素敵ですよね!あれいいわ~」

土井氏「おとんが、あれ作ってん。パソコンでデータ起こして、木に紙あてて彫ってん!いいやろあの看板」

(てな、事で今度撮影しにいきます、また今度ちゃん由美のブログで紹介します♪

ばんばんうどん、って言う うどんが美味しらしいので一緒レポートしますね、滋賀県って近いようで

中々いかないので、今から楽しみです。

ここで、少し表具師についての紹介をしたいと思います。日本の美術品に欠かせない職業です。)

みなさんは『表具師(ひょうぐし)』という仕事をご存知ですか? 関東では『経師(きょうじ)』と呼ばれる事も多いのですが、『ふすま屋』という呼び名の方が一般的かもしれません。

厳密に言うと、『表具師』『経師』『ふすま屋』では仕事の守備範囲が微妙に違います。ですが、最近はかなり曖昧になってきましたので、大雑把に言うと、紙・布・糊(のり)を使用して、掛物・巻物・書画帖・屏風・襖などを作るのが仕事の職人です。

本来は、掛軸などを作る『裱褙師(ひょうほえし)』、巻物などを作る『経師』、襖・屏風などを作る『唐紙師(からかみし)』の総称が『表具師』で、『ふすま屋』と言うのは『唐紙師』の中でも襖を専門に作る人と言ったところでしょうか。

最近は壁装もビニールクロスが一般的になってきたので、専門の内装業者(クロス屋さん)が増えてきましたが、本来は『表具師』の守備範囲で、茶室の壁装(腰張りなど)のような紙を張る仕事は主に我々『表具師』が担当しています。

表具師の国家試験もあります。

ちなみに試験内容は違いますが、現在でも壁装の技能検定は表装技能士(壁装作業)で、表具師と同じ『表装技能士』です。

 

(お仕事の話から途中で、何故か下ネタ話にスイッチしていき、またもやカット。(笑)

途中で、土井さんが気を使っていただき、『なにか、質問用意してるんじゃないの?聞いてよ。』

お言葉に甘えて、再スタート)

音楽と勇気の関係

多田「好きなミュージシャンとかいますか?」

土井氏「僕が昔よく聞いてたのは、浜田省吾かな、あとは、渡辺美里 おニャン子とか

多田「あっ、今、突然、質問想いつたので変えていですか?」

土井氏「はやッ!なんや、突然!」(笑)

多田「これだけは、忘れんとこうとか思う事ありますか?

例えば、僕はギターを初めて手にした時の事の感動とか」

土井氏「そうやな、今思い出したけど、俺もギター弾てた頃があって、その当時、木屋町を夜歩いてたら、ストリートミュージシャンが下手くそな(スタンドバイミー)を歌っててん、、めちゃくちゃ下手くそやねん!(笑)

俺、それ聞いて感動した。下手くそだから、立ち止まる人も無く、一生懸命歌い続けてる姿を見て、その勇気すごいな、男として負けた気がしたんや。

ほんで、1週間後、俺は京都タワーの下でストリート始めたんや。男心に火が付いた勢いで、木屋町のストリートミージュシャンに負けたくない!500mlの缶ビール2本飲んで、初めて楽譜台を立てて、あんなにドキドキするもんやねんな。恥ずかしいのを超える、勇気!

だって、木屋町の彼は、素手で戦車と戦ってるねんで、素手やで!」(笑)

多田「素手って!!!」(笑)

土井氏「俺は少しギターもしてたし彼よりは少しだけマシ、竹槍ぐらい武器もって戦いに行ってたで(笑)素手で戦車と戦えるか?その勇気やで。(笑)

大事にしたいのは勇気!

勇気のエンターテイナー俺にとってはグッとくるポイント。忘れたらあかん所かな」

多田「木屋町の人そんなにひどかったんですか?」

土井氏「ひどいよ。(笑) でも、叫びに似た歌声で忘れられないわ~。初めてのストリートするきっかけにもなったしね。ほんと、あの勇気はすごいし、グッときたわ。一生懸命している姿とか、その人が発する言葉とか」

多田「歌って、心の模様が見えるでしょ。言葉ってごまかしきかないし、イライラしてたりしたらすぐに人に伝わってしまう」

土井氏「今、僕もギター弾いたり作曲したりしてるけど。なんで作曲・作詞する様になったのかと言うと、物凄く勇気のい事だから。作るのって勇気いるやろ?発表するのも勇気いるし。」

多田「初めて好きな子にラブレター書いて、全校生徒の前で読み上げるぐらいの勇気は必要ですよね!校長先生の話の後で壇上に登って、『僕は〇〇ちゃんが好きだ!』って言ってるのと一緒じゃないですか!」(笑)

土井氏「それできるんなら、ほとんどの勇気かすむな!」(笑)

(土井さんの口癖が判明!

グッとくる←何回か言ってましたよ♪

確かに、人に物を伝える事は怖くもありますが、言わないと伝わらないし、行動でも示さないといけないですよね。音楽に限らず、自分のやりたい事を貫き通したら、本物になるのかもですね。

続ける事って、簡単なようで難しい事です。モチベーションを保つ方法があれば教えてほしいです。せめて好きな事は、続けれる強い気持ちと勇気!!)

~ここからは、歌詞の伝える事から、歌詞のすごさについて会話が変わっていきます。

 

あこがれと勝負

多田「いままで、印象深い曲とか、突き刺さった歌詞とかありますか?」

土井氏「初めて見た今西太一さんが強烈で、『遺書』って曲があって、歌詞の内容が、俺が死んだ時は、その辺に立てかけといて、皆で飲んでほしい。2・3日経ったらその辺に埋めて、マージャンパイとアイスコーヒーとボインのお姉ちゃんと一緒に埋めといてくれって言う歌詞なんだけど。タイトルが重い内容なのに、笑える曲で、お客さんも手拍子するような感じで、どえらい人おるな~言いにくい言葉をカジュアルに、しかも笑いに変えれるって、ちょっとすごすぎて、、好きすぎて、近づきたくない。

 今、ちょっと今西さんとお付き合いもあって仲良くしてもらってるねんけど、今西太一色に染まりたくないねん。できたら、勝負したいし!」

多田「フフフフツ・・」(多田含み笑い)

土井氏「恐れ多いけどな。プロのミュージシャンに勝負挑むのは、どうかと思うけど、、心意気っというかね…」

多田「パワーがある人の近くにいたら、影響力が半端ない!!!」

(かぶせ気味に、土井さんも)

土井氏「もう半端ない!!!あの渦にビャーーーって行ってまうねん!引き込まれるねん。

魅力的すぎて。」(笑)

多田「強烈ですもんね」(笑)

土井氏「でも、ちゃんと軸足はしっかりしとかないといけないと思ってるよ。」

多田「僕もlive見てますけど、MCもカッコいい。『友達・親戚300人集めるライヴよりよお、マジで俺の曲を聞いてくれる一人の客の方が価値あるんじゃないか!』とか本気で言ってはりましたよ。お客さん結構いたんですよ。」

土井氏「へえーー」

多田「『告知しないでライヴ初めて、最初はひとりふたりだったけど、5年10年続けている内にすごい人数になって、俺は最高や!!』とかね、、普通に言ったら、暑苦しい人やねん。ギターなんて上手いとかじゃないねん、叩きつけるというか、すごい今西さん」

(はい、ここで 今西太一さん知らない人!!はいっ!ユーチューブ!↓↓)

土井氏「天才って、自分の事天才って解ってるねんて、けど自分が天才だと勘違いしている人の方が山ほど多いそうです。」

多田「アイッタッツタタタタァァ・・・」

(胃を抑え込む多田)(笑)

土井氏「逆に考えるとな、世に出てるすごい天才は、全員認めてるねんで、自分が天才だと。僕なんてって表では言うかもしれんけど、真意では、天才と思ってる。

天才では無い俺が、天才と勝負する。例えば、今西太一とか、こう勝負するにあたって何を武器にして行っていいのかな~っと、そんなん考えるねんけどね。」

多田「一緒にやるとなったら、確実にリハの時点で吞まれる!」

土井氏「もうリハから始まってるからな勝負。」

多田「うん。そうやね。」

土井氏「俺より音楽 楽しんでるし、パッション、何をとっても、今は勝てない!新しいカテゴリーしか勝負できないや。表具の裏打ち勝負でなら勝てるけどな~」(笑)

(天才に勝負しようと思う心意!大きい壁を越えて行こうって思える事ってそうないです。通常は、現状で満足したりするもんです。これからも、土井さんは進化し続ける!そんな決意表明を聞いたような気がしました。

ここからは、パーカッショニストになるまでの話を伺いました。)

 

パーカッションの出会い

多田「ずっとギターしてて、パーカッションに出会うきっかけは何だったんですか?」

土井氏「ゆずとか流行りだして、なんか路上ミュージシャンの人口が増えてきて、ギターに限界も感じてきててね、そんな頃に グロリアエステファン コンガ とかドゥービー・ブラザーズ ロング・トレイン・ランニンって曲に出会って、言葉はわからない、外国の曲だけど、サウンドが僕の心を揺さぶられて…バックに流れてたリズム!何?この音っ!??めっちゃ良いやん!

今思えば、その2曲が音楽の入り口だったかもしれない。初めて僕の心が躍ったように感じた曲と音に出会って、嬉しくなったんよ。

 早速テープに録音して、楽器屋に行って、この音ってなんですか?って尋ねたら、コンガって楽器で、見たら二つで14万円やってん。まだ、パーカッションやった事無いし、そんな金額出せないから、ボンゴだったら2万円で買えたから購入して、早速叩いてみてんけど、なんにもわからなくって、もう一度楽器屋に行って、なんにもできないから教えてきださい!って伝えたら、村田先生を紹介してくれて、その先生の音楽活動の時の名前が「ムラータ」って

言うから、俺「タケーオ」にしてん(笑)

ボンゴも一通り教えてもらって、やっぱり、コンガやろうっと思ってコンガやってん。俺の音楽の始まりは、勇気だったけど、だんだん人がやってない隙間を狙う事にした。それが、パーカッション。

パーカッション人口、少なかったしパーカッションなら勝てるかもって思ったけど、上には上がいたわ(笑)

(突然コメント失礼!土井さんらしい!

①好きな曲できたら、まずCD買う!楽器を買いに行ったで!(笑)

②勝負って!何?!音で!常に勝負を挑んでる所 やっぱりアーティスト気質ですね。職人気質とも重なりますね。

土井さん魅力的!キラキラしてます! では、続きをどうぞ。。)

そうそう、その頃へ平行してジプシーキングスのギターの松本さんにも、教えてもらってて、そのうち2人でライヴする様になってんけど、もし松本さんが来れなくなったりしたら、僕一人でしないといけない。。本当に、一人でできるまで至ってるのかと思ってね、もっと腕を磨いていかないといけないし、松本さんへも失礼だと思って一回離れて、勉強し直してん。今は、一人でできる様になったから、最近たまに松本さんと演奏する事できて出直してよかったと思ってる。

けど、結局、ジプシーキングスの曲をやる以上は、ジプシーキングスには勝てない!

やっぱり…オリジナルかああ…と思って、最近、曲を作り出したんよ。

人と同じリズムは嫌だし、誰かの音は、その人の音で、絶対に超えれないし、勝てないし。

で、人がやっていない音を追及していこうと思って、例えば、ジプシールンバのリズムでラップとか、レゲエで弾き語りとかやってる人少ないのよ、レゲエはバンドが多いしね。弾き語りでレゲエってほんまに難しい。」

多田「レゲエってギターカッティッグとかでレゲエって思われがちだけど、実は違う、リズムセクションでなりたってるから」

(あっ、多田、居たのね!久々に話し出しました。)

土井氏「そうそう」

多田「ズッチャッ・ズッチャッ♪って音を早くしたらスカになるし。ギター1本でレゲエしようと思ったら結構ノリを出すのに苦労する。でも、本場のジャマイカの動画とか見たら路上で弾いてる名も無いおっさんとか、ギター下手くそやのに、レゲエやねん、かっこいいし!なんなんやろアレ?」

土井氏「アレなんなんやろうな?」

多田「ブルースとかもそうですよ。絶対的にギターで考えると下手くそで、歌もピッチ外してるねん、リズムもあってないし自分のやりたい様にやってるねん、何かわからんけど、とりあえずカッコいい!外してるのに、かっこいいってなんやねん」(笑)

土井氏「何か魅力的な人っておるやん、理由ないけどなんかいい演奏するなとか、リズムはずしてるのに味のある演奏すととか、印象の残るかっこいい人おるやん。そんな風になりたいな。ブルースマンとかジャマイカもレゲエもそうだけど、間違えててもなんや!そのかっこよさ!って思うやん。それって追及に値すると思うねん。謎を解きたい。」

多田「なんか、いいっすね~。今度、『タケーオ』となんかやりたいです。」

土井氏「そうやな、一緒になんかしようか!」

(二人とも、熱く今後二人で演奏するなら、どこでやうかなど話は続きました。

今から楽しみです。その時は、

土井さんのフルスペシャルの演奏がききたい宜しくお願いします!)

ここで、ジプシーキングスのインスピレーションをどうぞ鬼平犯科帳のエンディング!個人的に大好きな曲です(笑)

ここから、最後の質問がはじまります。

 

若者へのメッセージ

多田「この企画で、通して皆に聞いて行こうと思う質問なんですが、若者にメッセージありますか?」

土井氏「その質問って、何を言わせたいか意図がわかるわあ…もっと、ガッツ出せとかそんなコメントもとめてるねんやろ?」

多田「そうでもないですよ~そうもありますけど(笑)」

土井氏「なんて言うのかな、未来の事は今の若者が作っていくやん時代を。だから、俺何にも先見えてないし、逆に今の若い子に教えてほしいわア。

だから、若い子と飲みに行きたい!

若い子へのメッセージは、飲みに誘って! 若い子と飲みたい!」

多田「それ、いいですね!!若い子と飲みたい! 今回のタイトルそれでいきましょうか?!」

土井氏「例えば、今の若者がエネルギーが少ないと仮定して、もっとこうしたらいいやんとか世の中変えれるのは若者の力やでって言う大人もいるかもしれないけど、、

(少し考える土井さん)

でも、いわゆるエネルギー少ない人を草食男子とか言われてるけど、この時代、省エネでやり過ごさないと生きれない時代かもしれん。ヤンキーとか気が強い奴の方が、今の時代生き残るの大変なんちゃうかな。調和を乱すものは芽を摘まれそう。そうじゃないかもしれないけどね、、それこそ若い子と飲みに行かないとわからん!」

多田「この質問を作ったときは、古い文書でも書かれてるけど、なん百年も前から

『近頃の若い奴は・・』って書かれてるでしょ?未来永劫、言い続けるフレーズなんですよ(笑)

そこを、あえて皆さんに質問したいと思って。」

土井氏「なるほどな。けど、答えわかってたら、偉そうにお前らこうした方がええって言えるけどわからんもん、俺が教えてほしいわ!俺にきいても、最大で俺のレベルになるだけで、もっと、偉い奴に聞きに行けってアドバイスするしかないな。。。ん。。

一つあったわ、本物を生で見る事は勧めるかな。ミュージシャンでも画家でも一流の物を一度見た方がいいと思う。昔若い時に、何していいか分からない時があって、ある本に、身銭を切ってでも良い物を観たら、10年後20年後自分に効いて来るって書いてあって、能を観に行ったりしたわ。何の事かまったくわかんかったけど当時は、今になったら、観に行ってよかったわ、こうやって体験も話せるしね。」

多田「ん~あると思います。。それエロ詩吟か!」(笑)

土井氏「(失笑)そう、フィスティバルホールに、オーケストラ観に行った事もあるし、指揮者はカラヤンだったかな。ずっと寝てしまったけど(笑)まっ、それも経験だしね。」

多田「昔、僕ね、すごーーく捻くれててね。。」

土井氏「めっちゃわかるよ(笑)生まれた時からひねくれてるやろ!」

多田「まぁ、ずっとですけど(笑)。それで、僕は食わず嫌いな所があって、あんまり自分が好きな事以外は興味がなくて、でも最近は少し変わってきて、人の付き合いにも行く事ができる様になったかなア。ライオンキングも観に行ったし。まったく興味なかったけど、やっぱり観たら面白かったし。大西ライオンの 『しーんぱいないさあ♪』の本物みたし(笑)」

土井氏「でも、行くんやったら自分で選んだらあかんで、人にコレええでって勧められたもの観にいかなあかんで、やっぱり自分で選んで行ったら好きな物観にいくからな。」

多田「そうですね。」

土井氏「そろそろ、時間大丈夫?いい時間だし帰りましょうか?」

多田「今日は、ありがとうございました。また、近いうちに音合わせましょう♪」

(てな、感じで対談終了しました。長時間ありがとうございました。約3時間30分ぐらい話続けていただきました。(笑)

若い人と飲みに行きたい!この言葉が、なんとなく土井さんの性格が表れてると思います。 確かに、その時代時代の若者達は存在するわけで、未来も、若い人達の舞台でもあります。  自分が、歳とったなっと認識のある方!若い子と飲みに行ってください。何か見えるかも!)

 

あとがき

土井さんは、とても穏やかな話し方で、優しい目をされてますが、反面、仕事や音楽にはストイックにいつも勝負している勝負師でもあります。なので眼光の奥に熱い炎が見えてるような目もされてました。

多田が、是非話を聞きたいと言った理由が分かったような気がします。

 表具師としての職人の顔、そしてミュージシャンとしての顔、どちらも土井さんにとって変わらない姿勢で取り組んでるのではないでしょうか?

常に、勝負して、勝ちに拘る姿勢は、やはり職人気質ですね。

 あと、責任感が強い所は、やはり4代目の看板背負ってるからでしょうか?

その責任感の強さが、楽曲制作の邪魔をしている所も垣間見えましたが、

そこも、土井さんらしさです。聴く側に立って、お客さんに喜んでもらおうと思う姿勢が、

曲作りに反映してるんだと思います。

今回、ミュージシャンは色々勇気が必要なのもわかりました。発表する勇気!表現する勇気!

また、そんな土井さんの姿をみて、誰かがコンガを叩き出すかもしれません。

 いや、しかし、話し上手でした。こちらが土井ワールドに引き込まれてしまい、時間経過がまったくわかりませんでした。なんか、変な言い方かも知れませんが、楽しんでしまいました。(笑)

 これから、多田とライブしたいと言ってましたが、滋賀県・京都・大阪どこでするのかわからないですが、必ず面白いライヴになりそうです。

今から、楽しみにしてます。

 あと、バンバンうどん+土井表具店の取材に行った際も 今日の続き後日談も話が聞けたらと思います。それは、いつになるかわかりませんが、ブログにアップしますね。